2012年9月30日日曜日

CxOとSI

デザイン・パターン、アジャイル、XP、TDD、Continuous Integration、リーン等の開発プロセス改善の進展や、クラウド等の技術改革は、IT業界に居る私にとっては、とてもホットなネタ(古いネタもあるが)ばかりで面白い。

しかし、「CxO」と呼ばれる経営層には、何の興味も沸かない事項だと思う。売上も利益も上昇し、可視化される形で見えないのだから。企業全体の枠組の中において、ITは密接してつながっているのだが、やはり「ツール」、「わからないもの」、「金はかかるが、金を生み出さないもの」としての位置づけにしかなっていない。

在庫が削減されて、かつ在庫高がYTYで減少し、キャッシュフロー計算書にも明確なキャッシュの増額が見えない限り、上記のコンセプトは、全くもって、CxOのココロには響かない。SIerのコストが安くなるぐらいの理解しかしていないんだと思う。

読みやすいコードを書き、カバレッジを最大限満たしたテストを実施し、作らない開発で今までのものを再利用する。それはそれで知見を持ちつつ、ビジネスにインパクトを与えてCxOが面白いと思う話題を提供する必要がある。彼らの世界で生きる必要があるのである。そこで、「達人プログラマー」の話はしてはいけない。あまりにも、ビジネスを見ず、XPそのものに興味を持ってしまう人が多いと思う。 かくいう私も、その傾向はある。

XPそのものに興味を持ちつつも、ビジネスにインパクトを与える為に最も近い道は、結局、自分でサービス、製品を開発して、市場で売っていくしかないと思う。そうしないシステム・インテグレーションは、テック・マニアになるか、 標準プロセスマニアになるか、テックのことを何も知らずに、知らないが故に強みを発揮するビジネスコンサルタントになるしかない。CxOが気にいるのはビジネス・コンサルタントである。何故なら、CxOの興味のある事柄を掘り下げ、分析、考え、提案してくれるからである。

この負け試合を必ずひっくり返してやろうと思っている。

2012年9月18日火曜日

Bloom where God has planted you.

自分はキリスト教でも何でもないが、久しぶりにココロに響いたコトバなので、記しておこう。本は読まないと思うけど、このコトバだけで充分だ。  「あなたが置かれたところで咲きなさい」


渡辺和子さんの著作「置かれた場所で咲きなさい」より